不倫の結末
21歳の夏。
私には一生忘れることのできない年となった。

私と彼が出会ったのは
私が21歳彼が31歳の夏。

当時福祉の仕事に転職した私は
ある会社へ入社した。

そこで働いていたのがその彼だった。

第一印象は特に覚えていない。
タイプでもなんでもなかった。

一緒に働いていても特に意識することもなく
ただ優しい上司くらいにしか
思っていなかった。

彼は結婚していて子供もいた。
だから恋愛対象でもなんでもなかった。

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働き始めて2ヶ月がたった頃
飲みに誘われた。

ただ軽い気持ちで行った飲み。

今考えればこの飲みを断ってさえいれば
こんな経験しなくて済んだ。

お互いお酒が入り職場ではしない
プライベートな話に花が咲き、
次第に二人の雰囲気が変わっていくのが
自分で分かった。

「早く帰らなきゃ、
このままだと変な方に進んでしまう」

「彼を好きになってしまう」

とずっと思っていた。

「帰らなきゃ!」
と頭では思っていても帰れなかった。

帰りたくなかった。

結局朝まで飲み歩きそのまま海に行った。

そこで手をつなぎ
キスをし私たちの関係が始まった。

その日から毎晩のようにふたりで会い、
関係を深めた。

彼は既婚者なのに
独身なんじゃないか
と私が錯覚するくらい毎晩会い、
朝まで一緒に過ごした。

彼は会っている間
一切時間を気にしたりしなかった。
県外へ泊まりの旅行も何度も行った。
普通の彼氏彼女のようだった。

「もう少し早く出会っていれば、
既婚者ではない彼と何の障害もなく
お付き合いできたのに」

としょっちゅう思っていた。

いつかは必ずこの関係には終わりが来る。
彼はいずれ家族のもとに帰る。
私とは所詮お遊び。
彼との将来はない。

そう思う度にとても辛かった。

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そんなある日、
そう、あの日が急にやって来た。

その日は職場へ出勤し、
いつものように仕事をしている私のところへ
彼がやってきて、私に一言。

「話がある」。

嫌な予感がした。
別れを告げられるのだろう、
私にはもう飽きたんだろう、

そう思い呼び出された場所へ行く。

すると

「ばれた。携帯を見られた。」

と一言。

誰にバレたのかなんて聞かなくても分かる。

「あぁ本当に終わりが来た、
もうだめだ」

と落ち込む私に
彼が一言。

「俺は離婚する。お前のところへいく。」

当時独身だった私は
離婚がどれだけ大変なものか、

彼が離婚をすることで
悲しむ人や傷つく人がどれだけいるのか
全然分かっていなかった。

むしろ彼が離婚を選んだことに
嬉しさを感じていた。

そしてその夜。
彼の奥さんから呼び出され、
私は彼の家へ行った。

家に入ると泣いている奥さん。

「なんでこの人なの。
子供がいるんです」

「私の大好きな人を奪った、
あなたの顔と名前は一生忘れない」

泣きながら私に言う奥さん。

この状況のことは
今でも鮮明に何を言われたか覚えている。

何も言葉を話さない私に
「この子は悪くない。俺が誘った。
この子とずっと一緒にいたいと思ってる」

とハッキリ言う彼。

今になって考えれば
あの奥さんは屈辱だっただろうと思う。

目の前で
旦那が自分の知らない不倫相手をかばい、
不倫相手のところへ行くことを決めている。

私は舞い上がっていた。

私を選んでくれたことに
とてつもない幸せを感じていた。

しばらく時がたち、
彼は奥さんと離婚した。

私達は本当の何の障害もない
普通のカップルにやっとなれた。

しかし離婚して
慰謝料と養育費に追われている
彼との生活はしんどかった。

彼は仕事の他に
バイトも始め
一緒にいる時間がほとんどなくなった。

結局その出来事から
1年後私達は別れた。

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